暗い森に住む孤独なクマくん。 冬眠から目覚めると、胸にあったはずの月の模様がありません！ 月はどこにも見つからず森へ探しに飛び出すと、同じように”月”を探す女の子と出会いました。 暗く寒い森を彷徨うような孤独な毎日。 しかし素敵な出会いは時に多くの変化をもたらします。 表情や景色、いつの間にか暖かさすら感じさせてくれるでしょう。 探していたのは本当に”月”でしょうか？ 作：谷口 智則 出版社：文渓堂 初版発行：2022年 ページ：32P サイズ：縦19cm × 横25cm ISBN：9784799904718 ハードカバー

台所のたまごがあなたに語る３つのお話。 ちゃんとしっかり聞きましょう。 たとえそれがあなたにとってどうでもいい話だったとしても。 ある日たまごは気付きました。 自分がただ転がっていること。 そして一度もしゃべったことがないことに。 世界は思っていたよりも広いですが、思っていたような世界ではないことが多いです。 それでもみんな、自分の中の”黄身”の位置を気にしながら今日も過ごしていきます。 作：しおたに まみこ 出版社：ブロンズ新社 初版発行：2021年 ページ：48P サイズ：縦22cm × 横16cm ISBN：9784893096838 第27回 日本絵本賞 大賞 第28回 ブラチスラバ世界絵本原画展 金牌 第14回 MOE絵本屋さん大賞 第2位 第2回 TSUTAYAえほん大賞 第2位 第5回 ブックハウスカフェ大賞 銀賞 ハードカバー・しおり付き

ページをめくるたびそこに描かれるはおじいちゃんと過ごすたわいもない日々。 まるでカメラのシャッターをきるように切り抜かれた日常のワンシーンを覗いていきます。 2人の会話はかみ合っているのかいないのか。 全く気兼ねないそのやりとりに、見ているこちらも顔がほころぶようです。 目に見える色鮮やかな景色と、モノトーンに描かれたイマジネーションと。 そこには２人だけの特別な世界があり、大切な時間が流れていました。 作：ジョン・バーニンガム 訳：谷川 俊太郎 出版社：ほるぷ出版 初版発行：1985年 ページ：32P サイズ：縦23cm × 横29cm ISBN：9784593501953 1984年 エミール／クルト・マッシュラー賞受賞 ハードカバー

少女には誰にも絶対話せない秘密の友達がいます。 名前は“アルド”。 困ったときはいつでも来てくれる、少女だけの特別な友達です。 いつもそばにいてくれるわけではありません。 なにをしてくれるわけでもありません。 ただアルドの存在が少女を強くしてくれます。 そんな自分だけの秘密の友達、みなさまにも思い当たるふしがありますでしょうか？ 誰の胸にも覚えがあるのに、誰にも言えないここだけのお話です。 作：ジョン・バーニンガム 訳：谷川 俊太郎 出版社：ほるぷ出版 初版発行：1991年 ページ：32P サイズ：縦31cm × 横26cm ISBN：9784593502806 ハードカバー

小学6年生の米利と昼間。 2人を取り巻く“よくある出来事”は、今日もわざとらしい笑い声とともに流されています。 これらは小さな出来事でしょうか？ それとも大きな出来事でしょうか？ その一つ一つが子どもたちの心にドロドロとまとわりつき、拭いきれるはずもありません。 表面上は子どもでありながらも、だんだんと人の心のうちが理解できるようになってきてしまう12歳。 誰もがみな戦っています。 学校という空気の中で。 文：岩瀬 成子 絵：長谷川 集平 出版社：文研出版 初版発行：2014年 ページ：184P サイズ：縦22cm × 横16cm ISBN：9784580822320 第62回 産経児童出版文化賞 大賞受賞 ハードカバー・児童書

都会に生きる動物たちの話を集めた25話の短編集。 人間もまた、その内の1話を担っています。 動物が住む都会のビル…そのシュールな光景はどこか落ち着かず、畏れにも似た感覚に陥ります。 場違いなのは人間の方なのかも知れません。 いずれの話もメッセージ性が極めて強く、読み切るためには努力が必要なほど。 世界三大児童書賞『ケイト・グリーナウェイ賞』を受賞した、圧倒的な一冊。 耳ざわりのいい翻訳も大変秀逸です。 作：ショーン・タン 訳：岸本 佐知子 出版社：河出書房新社 初版発行：2020年 ページ：224P サイズ：縦25cm × 横20cm ISBN：9784309208039 2020年 ケイト・グリーナウェイ賞受賞 ハードカバー・短編集

人間と共に会社に勤め、極めて理不尽な扱いを受け続けるセミ。 そして17年目、セミは定年を迎えます。 とてつもない閉塞感。 まるで地中にいるかのような息苦しさを感じます。 これはセミのお話でしょうか？ それとも人間のお話しでしょうか？ 一度二度読んだだけでは把握ししきれず、二度三度読むたびに解釈が変わってくる難解なお話。 片言のセミが淡々と語ります。 作：ショーン・タン 訳：岸本 佐知子 出版社：河出書房新社 初版発行：2019年 ページ：32P サイズ：縦28cm × 横22cm ISBN：9784309290195 ハードカバー

とても大切な友達だった小鳥を亡くし、悲しみのあまり心を閉ざしてしまった熊。 小鳥の亡骸を手放すことができない熊は、ある日山猫と出会いました。 究極の悲しみ。 忘れるよう諭すことも優しさの一つです。 しかし、ひとりではどうすることもできない悲しみを誰かが受け止めてくれたのなら…。 そして悲しみの経験は、いつか誰かの悲しみを受け止める糧となります。 文：湯本 香樹実 絵：酒井 駒子 出版社：河出書房新社 初版発行：2008年 ページ：48P サイズ：縦19cm × 横24cm ISBN：9784309270074 ハードカバー・ポストカード付き

ちょっと最悪からものすごく最悪へ。 今日も圧倒的な孤独と絶望の中を彷徨い続けます。 どこかすぐそばにある赤い木の葉。 いつも待ってくれているなにかを、苦しみ彷徨ううちに見落としているのかも知れません。 レッドツリーとは？赤が意味するところとは？ 読み手によって大きく解釈がわかれます。 この絵本は、音筆（おんぴつ）に対応した本です。 別売の音筆で各ページの指定箇所をタッチすると、朗読を聞くことができます。 詳しくは出版社ホームページをご覧ください。 http://www.imajinsha.co.jp/ 作：ショーン・タン 訳：早見 優 出版社：今人舎 初版発行：2011年 ページ：32P サイズ：縦29cm × 横22cm ISBN：9784901088947 ハードカバー

街のノラ犬たちに襲われ、染物屋の”藍の大がめ”に逃げ込んだジャッカルあらぼえ。 真っ青になってしまったあらぼえは森の動物たちに恐れられ、森の王となりましたが…。 自分の居場所とは？すべきこととは？仲間とは？ 大切なものを見失ってしまったあらぼえの、後悔の涙が印象的です。 インドの昔話 再話・絵：マーシャ・ブラウン 訳：こみや ゆう 出版社：瑞雲舎 初版発行：2017年（1999年 瑞雲舎『あおいやまいぬ』を改題・新訳） ページ：32P サイズ：縦26cm × 横21cm ISBN：9784907613181 ハードカバー

悲しみは突然やってくることがあります。 あとをついてまわって、ぺったりくっついてきたりして…。 誰でもいだくことのある『悲しみ』という感情。 どうしたらいいのかわからずに、もがき苦しむことも多いでしょう。 『悲しみと向き合う』 言葉だけだと漠然としてよくわからないことが、『悲しみ』を擬人化することで大変イメージしやすく描かれています。 作：エヴァ・イーランド 訳：いとう ひろみ 出版社：ほるぷ出版 初版発行：2019年 ページ：25P サイズ：縦25cm × 横23cm ISBN：9784593100613 ハードカバー

最愛の息子を亡くした男性の、悲しみにくれる日々が描かれています。 いかなる理屈も通用しない、逃れることのできない深い悲しみ。 本当に深い悲しみの底にいる人を、今すぐに救い上げることができる言葉や手段なんて一切ないことがわかります。 もしそれがあなたにっとて大切な人なら…。 掛ける言葉もなく、できることもなく、かといって離れることもできず、ただそばで共に苦しみ続けることしかできない…それでも向き合っていたい大切な人はいますか？ 文：マイケル・ローゼン 絵：クェンティン・ブレイク 訳：谷川 俊太郎 出版社：あかね書房 初版発行：2004年 ページ：32P サイズ：縦30cm × 横23cm ISBN：9784251009418 ハードカバー

終戦間際の疎開地。馬と話すことができるとういう少女『あのこ』。 真っ黒をベースとした本に、真っ白な印象の少女『あのこ』の話を綴った童話。 悲しみ、痛みが残ります。 文：今江 祥智 絵：宇野 亞喜良 出版社：BL出版 初版発行：2015年 ページ：26P サイズ：縦26cm × 横25cm ISBN：9784776406754 1966年 理論社『あのこ』の復刊 ハードカバー

命と時の流れをうたった詩。 初めて同じ作品を手掛けた2人の鬼才。 読む人によってその解釈は大きく異なり、“翻弄される”といった表現がよく合う禍々しい絵本です。 詩：谷川 俊太郎 絵：宇野 亜喜良 出版社：芸術新聞社 初版発行：2013年 ページ：32P サイズ：縦27cm × 横22cm ISBN：9784875863540 ハードカバー