小さなゾウを飼っている男の子。男の子とゾウくんはとっても仲良し。 ある日、ペットと一緒に集まるパーティーに出掛けたところ、ドアには「ゾウはおことわり！」という看板が…。 重要なことは、少数派を理解してあげること・少数派は理解してもらうことではなく、『互いに理解し合うこと』です。 多数派には多数派の事情がありますから。 仲間外れにされたからといって、その人たちを仲間外れにしないこと。 文：リサ・マンチェフ 絵：ユ・テウン 訳：たなか あきこ 出版社：徳間書店 初版発行：2016年 ページ：32P サイズ：縦26cm × 横24cm ISBN：9784198642594 ハードカバー

イライラする人にまとわりつくイライラくんと、なぜか人をご機嫌にする小枝ちゃん。 みんなが知らないところであっちの人からこっちの人へと行ったり来たり。 わずかなきっかけで人の気持ちが移ろいゆく様子は、見ていてとっても不思議なものです。 イヤなことがあってイライラしたりもしますが、イライラすることでイヤなことがあるとも限りません。 人生って不思議です。 文：レモニー・スニケット 絵：マシュー・フォーサイス 訳：ひさやま たいち 出版社：評論社 初版発行：2019年 ページ：48P サイズ：縦25cm × 横23cm ISBN：9784566080454 ハードカバー

ステキな帽子を見つけた２匹のカメ。 帽子はとってもいいかんじですが、１つだけしかありません。 帽子は１つ。カメは２匹。 １匹がかぶれば、もう１匹はかぶれません。 さて、２匹のカメはどうするのでしょうか？ そして、それぞれのカメはどうするつもりでしょうか？ １つの帽子をめぐる、２匹それぞれの心の動き、視線の動き、２匹の関係性、緊張感が高まります。 作：ジョン・クラッセン 訳：長谷川 義史 出版社：クレヨンハウス 初版発行：2016年 ページ：49P サイズ：縦29cm × 横21cm ISBN：9784861013300 ハードカバー

困ったことや願いごとをきいてくれるはっぴぃさん。 そんなはっぴぃさんに会いに行くのろのろさんとあわてんぼさんの２人。 長い道のりの中で、徐々に2人のいいところが見えてきます。 自分の好きじゃないところ、どうしてもなおせないことがあると悲しくなります。 でももし、自分の好きじゃないところを誰かが認めてくれたなら…。 好きじゃないところをお互いに認め合うことができたなら…それってすごくハッピーなこと！ もし今だれかとケンカしているのであれば、もう一度その人のこと見直してみてください。 作：荒井 良二 出版社：偕成社 初版発行：2003年 ページ：32P サイズ：縦23cm × 横25cm ISBN：9784033312804 リンドグレーン記念文学賞受賞 ハードカバー

雨が降ってきたことをきっかけに、町中でイライラの大連鎖！ 本当に不機嫌な表情と、エスカレートする大混乱が迫力満点！ いつだって気持ちに余裕があるわけではないのですから、些細なことでケンカになることもあるでしょう。 でもそれは本心ではありません。 雨がやめばまたもとどおり。 作：デイビッド・シャノン 訳：小川 仁央 出版社：評論社 初版発行：2002年 ページ：32P サイズ：縦26cm × 横26cm ISBN：9784566007475 ハードカバー

はらぺこな三人の兵隊が、見知らぬ村で食べ物を分けてもらおうと頼みましたが、誰一人として分けてはくれません。 しかたがないので、三人の兵隊は石のスープを作ると言い出しました。 はたして本当に石からスープなんて作れるのでしょうか…？ この絵本、結局全員がハッピーになって終わるんです！ 嫌な扱いを受けて嫌な仕返しをするのではなく、知恵と工夫で平和的に解決させたのが、戦争を終えたばかりの兵隊たちであるところが感慨深い…。 作：マーシャ・ブラウン 訳：こみや ゆう 出版社：岩波書店 初版発行：2010年 ページ：46P サイズ：縦26cm × 横20cm ISBN：9784001112177 ハードカバー

森の小さな家に住む3匹のクマの親子。みんなで散歩に出掛けている間に、森で迷ってしまった女の子が家に上がり込んで好き放題！やがて3匹のクマが帰ってきて…。 女の子がまるで忍び込んだ妖精のよう。悪気はないので責めるに責められません。 きっとクマたちは、何かものが無くなったり壊れたりするたびに「またあの子だな？」と思うことでしょう。 文：トルストイ 絵：バスネツォフ 訳：おがさわら とよき 出版社：福音館書店 初版発行：1962年 ページ：18P サイズ：縦28cm × 横23cm ISBN：9784834000061 ハードカバー

ジェームズと仲が良かったのは昨日までの話。今日は大嫌い。 いつも仲良しだった友達のジェームズに、絶交すること伝えにいきますが…。 ひとりでイライラと向き合っていると、イヤなことばかり思い出し、楽しかったことも恩着せがましく考えてしまうものです。 大好きだから、たまに嫌いになるのかもしれません。 文：ジャニス・メイ・ユードリー 絵：モーリス・センダック 訳：こだま ともこ 出版社：冨山房 初版発行：1975年 ページ：32P サイズ：縦16cm × 横15cm ISBN：9784572002082 ハードカバー

ママにものすごく怒鳴られたことで、全身がバラバラに吹き飛んでしまった男の子。 自分では元通りに戻れそうにありません。諦めかけたそのとき…。 怒鳴られた拍子にバラバラになってしまう様はかなり衝撃的ですが、怒鳴った側が一方的に悪いとも思えません。 母と子の関係性に関わらず、この絵本を開くことで心がまた一つに繋がるきっかけとなりますように。 作：ユッタ・バウアー 訳：小森 香折 出版社：小学館 初版発行：2000年 ページ：36P サイズ：縦17cm × 横21cm ISBN：9784097272793 ハードカバー

自分より大きな生き物にケンカを吹っかけていく小さなてんとうむし。 どんどん大きな相手にケンカを吹っかけ、相手に合わせてどんどん大きくなっていくページと文字！ そして描かれた時計と太陽の動きで時間の経過を追いながらページをめくっていきます！ そんな感覚的に楽しめる構成に対して、内面的に理解する必要のある物語。 作：エリック・カール 訳：もり ひさし 出版社：偕成社 初版発行：1980年 ページ：40P サイズ：縦27cm × 横27cm ISBN：9784034252901 ハードカバー