得体の知れない“そいつ”は迷子のようでした。 いったいどこから来た何者なのでしょうか？ 帰してやるべき居場所を探して彷徨い歩きます。 大人になるにつれてやるべきことに追われるようになると、今まで気付けていたことも見えなくなるのかもしれません。 表紙も裏表紙も表紙裏も、ラスト一ページに至るまですべてのページで隅々まで楽しめる圧倒的な完成度の美しい絵本！！ 作：ショーン・タン 訳：岸本 佐知子 出版社：河出書房新社 初版発行：2012年 ページ：32P サイズ：縦32cm × 横24cm ISBN：9784309273303 第83回アカデミー賞 短編アニメーション部門 受賞映画の原作絵本 ハードカバー

風がそよ吹くここは”そのつ森”。 森の動物たちはもう何年も何年も同じ議題を話し合っています。 それは森にある空き地の有効活用について。 どう使いましょうか？何作りましょうか？ 今日も意見を持ち寄っては「いいねえ、それ。」と、そのつもりになるばかりです。 あーしよう、こーしよう、妄想にふけりはや幾年。 そこにゆったりとした時間を感じるでしょうか？ それとも、いたずらに歳を重ねる後ろめたさを感じるでしょうか？ 作：荒井 良二 出版社：講談社 初版発行：1997年 ページ：32P サイズ：縦25cm × 横27cm ISBN：9784061322172 ハードカバー

1656年に建てられた、おそろしく古い家。 1900年、長い間廃屋だったその家を見つけたのは子どもたちでした。 再び人が住み始めた古い家が、そこで見つめ続けた100年もの歳月を語ります。 歴史とは、人々が紡いでいく一日一日の積み重ね。 やがて住む人がいなくなりたとえ朽ち果てようとも、また新たな世代とともに新たな時代がやってきては、途絶えることなく歴史が築かれていきます。 繊細な絵と物語が織りなす、極めて美しい傑作絵本。 文：J.パトリック・ルイス 絵：ロベルト・インノチェンティ 訳：長田 弘 出版社：講談社 初版発行：2010年 ページ：63P サイズ：縦31cm × 横24cm ISBN：9784062830423 ハードカバー

『見る』とはいったいどういうことなのでしょうか？ 目の構造や機能、道具や歴史、芸術に至るまで、あらゆる視点から『見る』を科学します。 そしてそれは視覚に限った話ではありません。 見ることの解釈の幅を広げることで見えてくる世界もあるでしょう。 さらには『見えない』ということへも踏み込んでいきます。 作：ロマナ・ロマニーシン 　　／アンドリー・レシヴ 訳：広松 由希子 出版社：河出書房新社 初版発行：2019年 ページ：56P サイズ：縦24cm × 横22cm ISBN：9784309290614 ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞 ハードカバー

土の中に眠る『ねっこぼっこ』と呼ばれる子どもたち。 「さあ起きなさい子どもたち　もうすぐ春がやってくる…」 大地の母さんの声で目を覚ましたねっこぼっこが、春の訪れに向けてせっせと支度を整えます。 草陰や木のうしろ、小川のほとりや野原の片隅、あらゆるところに息づくねっこぼっこ。 虫たちも花も草木もみな、大地と共に季節を渡り生きています。 季節はめぐり新たに芽生える、そんな命の輝きが感じられる美しい絵本です。 作：ジビュレ・フォン・オルファース 訳：秦 理絵子 出版社：平凡社 初版発行：2005年（原書の初版は1906年） ページ：26P サイズ：縦29cm × 横21cm ISBN：9784582832624 ハードカバー

小さな子どもたちからもっと小さな子どもたちへ、とびっきりチャーミングなアドバイス帳！ この絵本がステキに見えてしまうのは大人になってしまったから？ しかしここに描かれているのはごくごく一部のアドバイスです。 実際の子どもたちは、もっともっと驚くようなひらめきを持っています。 凝り固まった心を少しほぐしていきましょう。 文：ルース・クラウス 絵：モーリス・センダック 訳：木坂 涼 出版社：岩波書店 初版発行：2018年 ページ：48P サイズ：縦18cm × 横14cm ISBN：9784001126723 ハードカバー

誰もいない道、女の子は雨に出会いました。 優しい雨が、女の子の心を暖かく潤します。 美しく丁寧に描かれた雨粒のひとつひとつと、雨の表情。 窓や屋根をトントン叩いたり、傘の中を覗き込んだり、そう思うと雨の日がちょっと違って感じられるでしょう。 文：ミレナ・ルケショバー 絵：ヤン・クドゥラーチェク 訳：竹田 裕子 出版社：ほるぷ出版 初版発行：1977年 ページ：32P サイズ：縦25cm × 横26cm ISBN：9784593500598 ハードカバー

あらゆることが心配で夜も眠れないビリー。 そしておばあちゃんから『心配引き受け人形』というものをもらいましたが…。 ビリーが心配するのは自分のことばかりではありません。 それはビリーが心優しい証しでもあります。 『心配引き受け人形（ウォーリードール）』は実在するお守りで、最後のページには解説も掲載されています。 作：アンソニー・ブラウン 訳：灰島 かり 出版社：評論社 初版発行：2006年 ページ：25P サイズ：縦28cm × 横26cm ISBN：9784566008465 ハードカバー

『音』とはいったい何なのでしょうか？ その原理、種類、歴史、試みなど、あらゆる角度から『音』を科学します。 そもそも絵と文字を扱った『絵本』で、『音』に挑むこと自体が斬新な試みでもあり、 「ページから音が聞こえる」「音が見える」と感じる人もいるかもしれません。 大変興味深いことに、『音が無い』ということに関してもとても丁寧に描かれています。 作：ロマナ・ロマニーシン 　　／アンドリー・レシヴ 訳：広松 由希子 出版社：河出書房新社 初版発行：2019年 ページ：56P サイズ：縦24cm × 横22cm ISBN：9784309290607 2017年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展（BIB）金牌受賞 2018年 ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞 ハードカバー

世界には様々な国があり、それぞれに違った文化を持っています。 長い年月をかけ培われた文化は、その土地だけの特別な言葉を生んできました。 他国の人にはちょっと伝わりづらい言葉、翻訳することができないような独自の意味を持つ言葉を、それぞれの文化背景と共にわかりやすく紹介してくれています。 もちろん日本語からも『侘び寂び（ワビサビ）』 伝えたいのに言葉が見つからなくてもどかしい…。 もしかしたらあなたが住む国とはまったくの異国の地に、まさにピッタリの言葉があるかもしれません。 作：エラ・フランシス・サンダース 訳：前田 まゆみ 出版社：創元社 初版発行：2016年 ページ：112P サイズ：縦18cm × 横20cm ISBN：9784422701042 ハードカバー

想像力を失った絵描きがたどりついた海辺のホテル、そこは心にぽっかり穴があいてしまった人たちが集まるリゾートホテルでした。 とっても謎めいたお客ばかり。 それぞれがいったいどんなエピソードを抱えている人物なのか、想像しながらページをめくっていきましょう。 あとがきには、登場人物紹介も掲載されています。 美しいホテルでイマジネーションを楽しむ癒しの絵本。 文：J.パトリック・ルイス 絵：ロベルト・インノチェンティ 訳：青山 南 出版社：BL出版 初版発行：2009年 ページ：48P サイズ：縦31cm × 横23cm ISBN：9784776403708 2003年 ボローニャ・ラガッツィ賞フィクション部門特別賞受賞 ハードカバー

風はジルベルトの友だち。 風は何が好きで、いつもどんなふうに遊んでいるのかをジルベルトが教えてくれます。 「吹いている」と言ってしまえばそれまでのこと。 「呼んでいる」「とりあげる」「ゆする」「走る」その表現の数々が、風を身近な友だちへと変えていきます。 シンプルな絵の中に、だんだんと風の姿が見えてくるようにさえ感じられるでしょう。 作：マリー・ホール・エッツ 訳：田辺 五十鈴 出版社：冨山房 初版発行：1975年 ページ：32P サイズ：縦26cm × 横22cm ISBN：9784572002112 ハードカバー

『松谷みよ子あかちゃんの本』シリーズの中から、２作品セット。 『いないいないばあ』 途方もない長い年月、とてつもなく多くの人たちに読まれ続けてきました。 誰もが「いないいない…」のその先に待つ笑顔に期待し胸をおどらせます。 表紙もページもボロボロになりながら、何世代にもわたってみんなを笑顔にしていける絵本です。 文：松谷 みよ子 絵：瀬川 康男 出版社：童心社 初版発行：1967年 ページ：20P サイズ：縦21cm × 横19cm ISBN：9784494001019 ハードカバー ------------------------------------------ 『いいおかお』 いいお顔をしているふうちゃんのもとに、次々にやってくる動物たち。 そしてみんなでいいお顔！ 『幸せ』というものは、みんなでこんないいお顔ができることを言うのかもしれません。 そして最後は、とっても優しい語り掛けで物語を閉じるところも魅力的です。 文：松谷 みよ子 絵：瀬川 康男 出版社：童心社 初版発行：1967年 ページ：20P サイズ：縦21cm × 横19cm ISBN：9784494001026 ハードカバー

暗くなってきました。 今日も変わらず訪れる夜ですが、様々な顔をもっています。 四季折々の夜、静かな森の夜、賑やかな街の夜。 夜だから起きるもの、夜だから輝くもの、夜だからステキなもの。 おやすみ前の特別な時間を楽しみましょう。 いい夢が見られますように。 作：バーバラ＆エド・エンバリー 訳：木坂 涼 出版社：あすなろ書房 初版発行：2011年 ページ：32P サイズ：縦27cm × 横19cm ISBN：9784751525449 ハードカバー

ただひたすらにのんびりするナマケモノ。 そしてナマケモノは言うのです。「それがぼくのやりかたさ。」 普段 子供に対して頑張り過ぎちゃっているパパママへ、ひと休みの想いを込めて。 ナマケモノがのんびりしている間、かなり多くの動物たちが登場します。 ゆっくり のんびり ステキな動物観察。 作：エリック・カール 前書き：ジェーン・グドール 訳：くどう なおこ 出版社：偕成社 初版発行：2003年 ページ：25P サイズ：縦32cm × 横24cm ISBN：9784033279008 ハードカバー

上下を逆さまにしても物語が読めるトリックアート絵本。 明け方 街まで出掛ける様子を追ってページをめくっていき、最後までいったら絵本を逆さまにして、今度はページを戻りつつ、日が落ちた街から家に帰るまでが描かれています。 モノトーンな光と影を利用した、一つの絵本から二つの異なった時間の物語。 作：アン・ジョナス 訳：内海 まお 出版社：評論社 初版発行：1984年 ページ：32P サイズ：縦26cm × 横21cm ISBN：9784566002081 ハードカバー・仕掛け絵本

『木』のある暮らしを謳った絵本。 とは言っても、難しいことは何一つ描かれていません。 子どもの言葉で語られた木の魅力は、読んでいるだけでまるで森林浴！ 木漏れ日やそよ風を肌で感じるようです。 文：ジャニス・メイ・ユードリイ 絵：マーク・シーモント 訳：さいおんじ さちこ 出版社：偕成社 初版発行：1976年 ページ：32P サイズ：縦29cm × 横17cm ISBN：9784033270906 コールデコット賞受賞 ハードカバー

小さい子どもたちによる、身の回りのものの説明集。 それはどういうもので、何に使って、何のためにあるのかなどを説明してくれています。 小さい子によくある「なんで？なんで？」の質問ぜめに、子ども自ら答えているかのよう。 普段は意識しないさりげないものを、子どもの感性で見ていくと妙に癒されます。 文：ルース・クラウス 絵：モーリス・センダック 訳：わたなべ しげお 出版社：岩波書店 初版発行：1979年 ページ：48P サイズ：縦21cm × 横17cm ISBN：9784001151404 ハードカバー

静まりかえった湖畔で眠るおじいさんと孫。 少しずつ夜が明けていく情景が丁寧に描かれています。 ただ淡々と。 まるでその場にいるような静けさ、湿った空気、そして劇的に変化する光は圧巻です。 作：ユリー・シュルヴィッツ 訳：瀬田 貞二 出版社：福音館書店 初版発行：1977年 ページ：32P サイズ：縦24cm × 横26cm ISBN：9784834005486 ハードカバー

ある雪の日、せっせと雪だるま『スノーマン』を作る男の子。 その日の夜、男の子が眠ろうとすると、なんと庭のスノーマンが動き出しました！ 男の子とスノーマンの、夢のような一夜の交流を描いたファンタジー！ スノーマンが男の子の手をとり、雪の夜空を飛び回るシーンは感動です！ 美しい文字無し絵本！ 作：レイモンド・ブリッグズ 出版社：評論社 初版発行：1998年 ページ：32P サイズ：縦31cm × 横22cm ISBN：9784566003972 ハードカバー・文字無し絵本

金曜日の夕方、仕事に出掛ける用意を始めた105人。 お風呂の入り方も服の着方も違う105人ですが、向かうところは同じです。 105人の仕事とはいったいなんでしょうか？ それぞれの家から集まった様々な105人が、心をひとつにステキな夜を演出します！ ひとりひとりが何をする人なのか、徐々に明らかになってくる様はまるで謎解きのよう！ そして最後はひとつの答えに繋がります！ 文：カーラ・カスキン 絵：マーク・シーモント 訳：なかがわ ちひろ 出版社：あすなろ書房 初版発行：2012年 ページ：46P サイズ：縦23cm × 横18cm ISBN：9784751526934 ハードカバー

ある日公園に居合わせた２組の親子の、それぞれの視点で描かれた４つのお話。 何の変哲もない公園から切りとられたひと時の風景が、視点が変わればまったく別の景色となります。 リアリティーとファンタジーの間を彷徨うような絵は、まるで夢を見ているかのよう。 こちらの心のありようによっても、この公園は表情を変えるでしょう。 作：アンソニー・ブラウン 訳：久山 太市 出版社：評論社 初版発行：2001年 ページ：32P サイズ：縦31cm × 横26cm ISBN：9784566007147 ハードカバー

ちいちゃな女の子は唄います。 毎日新しく生まれかわる、なりたいものにはなんだってなれる、いろんな色に染まる、それでもわたしはいつもわたし。 瑞々しい生命力に溢れた女の子の、生きる喜びの詩。 いつだって自分らしくあること、それは変化しないということではなく、自然体であること。 文：デルモア・シュワルツ 絵：バーバラ・クーニー 訳：しらいし かずこ 出版社：ほるぷ出版 初版発行：1981年 ページ：32P サイズ：縦23cm × 横18cm ISBN：9784593101283 ハードカバー

すべてのページが横に繋がったジャバラ絵本です！ そこにずらりと並んだ四季折々の木々と、木をとりまく人々に一言ずつユニークな言葉が添えられています。 少ない言葉の中に物語を想像しましょう。 屏風のように部屋に飾ればそれはステキなインテリア！ ページの表は昼間、裏は夜になってます！ 作：tupera tupera 出版社：ブロンズ新社 初版発行：2011年 ページ：28P（ジャバラ状） サイズ：縦29cm × 横13cm ISBN：9784893095060 ハードカバー・ジャバラ絵本・ケース入り